中村ほどほど日記 -漫画の感想ブログ-

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【漫画】はねバド! 16巻を読みました

こんばんは 中村です

 

はねバドの最終巻が出たと聞いて、

中央線を降りて、秋葉原駅構内の書店を見たのですが置いてなく

「嘘やん。はねバド人気ないんかい。あんなに面白いのに」

と思っていたら発売日を一日勘違いしてました

横浜の書店で買いました

15巻が終わり、「次の16巻が最終巻だよ」と聞いた時点で

私の中には「最終戦が16巻でどうなるのか?」という思いがありました

 

何故なら益子戦では1巻ちょっと、荒垣戦では約1巻半を使うほど、

試合描写が丁寧に濱田先生です

15巻の最後で始まったばかりの全国大会決勝 羽咲VSコニー戦が

どの様に描かれるのか、どう決着するのか、そもそも決着するのか...? 

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濱田浩輔 はねバド!16巻 3頁より

しかし実際に読んでみればさすが濱田先生

とても綺麗で、余韻に浸れる最終巻でした

 

羽咲VSコニーの試合は非常にレベルが高いものの、

技術的な駆け引き、互いの想いをぶつけ合う描写は前半に集中しており、

後半の試合描写では、そういった要素は減っています

 

個人的にはもう少し描写があっても (凄く) 嬉しいのですが、

逆にあえて少なくしているであろう理由も感じました

まず、羽咲とコニーの強さ (技術的なレベルの高さや精神面での成長) は

これまでの地方・全国大会の試合描写を通して十分に描かれてきました

 

その集大成としての全国大会決勝では、

「どちらが強いのか!?」という実力的な競い合いの他に、

違う道を歩んで、その中でバドミントンを愛してきた2人が、

再びバドミントンの試合で再会する、生き様をぶつけ合う側面もあるはずです

 

だからこそコニーは「小細工なしの全力の打ち合い」を通して、

互いに最高のパフォーマンスが出せるようなプレーを渇望し、

羽咲はそこに読みを加え

「小細工も何もかもを含めた、自分の全てを詰め込んだプレーこそ全力」と

これに応じます

 

その結果「どちらが強いのか!?」という勝敗とは別の所に

「二人とも本当にバドミントンを愛してきたんだ!!」

「今はこの勝負が、ただただ楽しい!!」

という思いが溢れ、あの様な試合になったのではないでしょうか

※スポーツマンガの名シーンにある、

 無音になったり、セリフがなくなるアレです

 

そして何より良かったのが後日談ですよね!

あんなにしっかりその後を描いてくださるとは

濱田先生ありがとうございます!

「ああ、あの選手はあんな道を選んだのかー」

「えっ!? あの選手とあの選手がダブルスを!?」

みたいな驚きと嬉しさにあふれる最終回でした

 

特に好きだったのは志波姫と橋詰ですね

宮城出身の志波姫だからこそ、

バドミントンの道から一度離れ、留学を決意したのだと考えさせられます


非常に素晴らしい青春スポーツマンガですので

興味のある方は是非読んでみてください

 

それでは また